初級

【Excel】
掛け算の仕方


(約文字)

2009-07-08 2019-06-05

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エクセルで

エクセルで"掛け算"の仕方が解らない初心者さんに向けたやさしい解説

この記事は、エクセルの掛け算の仕方について、特に初心者さんに向けて解説します。

私もそうでしたが、エクセルを習い始めた頃は、小学生でも”紙”と”ペン”があれば簡単にできる「掛け算」が、エクセル上で「掛け算の数式が解らない...」「掛け算の記号はどれだっけ?」と悩みがちです。

そこで、エクセル上での掛け算の基礎である「掛け算で使う記号」「掛け算の記号の入力方法」「掛け算の仕方として計算式」を解説します。

更に応用として「複数の数値の掛け合わせる方法」「掛け算に使う値が入ったセルを固定する方法」「エクセルで掛け算の結果を丸める方法」など、幅広く身に付けて頂ければと思っています。

1.【基礎編】エクセルの掛け算の記号

エクセルの掛け算で使う記号(”演算式”と言います)は、半角文字の「*」(アスタリスク記号)です。

「*」の前後に、数値を直接指定したり、数値や数式が入力されたセル番地を指定することで、掛け算が出来ます。

エクセルの掛け算の記号

間違えやすいのは「×」(バツ記号)や「X」(エックス)では、掛け算することは出来ません。「*」を使う必要があります。

2.【基礎編】掛け算の記号を入力する方法

この「*」記号の入力は[半角英数モード]の状態でキーボードから以下を入力します。

【Shift】+【け】

エクセルで掛け算の記号を入力する方法

※画像引用元:www.sharots.com

もし全角の「*」が表示されたなら[日本語モード]で入力してしまっているので、以下の方法でやり直してください。

  • [方法A]入力変換が確定前ならキーボード上部の【F10】キーを1回押して全角文字を半角文字に変換する
  • [方法B」キーボード上部の【半角/全角|漢字】キーを押して[半角英数モード]にしてからもう一度入力し直す

ちなみに、エクセルは賢いので全角の「*」を入力しても自動で半角「*」に変換してくれます。

3.【基礎編】エクセルの掛け算の仕方

A2セルとB2セルを掛け算した結果を求めたい場合は、答えを表示させたいセルに以下の式を入力します。

=A2*B2 又は =B2*A2

(文字は全て”半角”で入力してください。エクセルの計算式は基本的に全て半角文字を使います。)

また、直接数値(例えば”10”)を掛け算したい場合は、答えを求めたいセルに以下の式を入力します。

=10*C3 又は =C3*10

但し、この方法は私の経験上おすすめできません。理由は、直に指定した値が見えないので、後から編集や変更などで大変だったり、トラブルになりやすいからです。

このような場合は、値が見えるように他のセルに入力しておき、数式からそのセルを参照する様に計算するのがベターです。

4.【応用編】複数の数値を掛け合わせる(PRODUCT関数)

複数の値を掛け合わせる場合エクセルではPRODUCT関数を使うのが便利です。

複数の値を足し算する場合はSUM関数を使いますが、その掛け算バージョンがPRODUCT関数です。

使い方もSUM関数と同じで、以下で説明します。

4-1.繋がったセル範囲を掛け算する場合

=PRODUCT(A3:C3)

エクセルで繋がったセル範囲を掛け算する場合

この様に、掛けたいセル範囲の左上と右下の番地を「:」(コロン記号)で区切って指定します。上記の場合、A3セル、B3セル、C3セルの3つのセルが掛け算の対象です。

4-2.離れたセルを掛け算する場合

=PRODUCT(A3,C3,E3)

エクセルで離れたセルを掛け算する場合

この様に、掛けたい離れたセルを「,」(カンマ記号)で区切って指定します。この場合、A3セル、C3セル、E3セルが掛け算の対象です。

4-3.繋がったセル&離れたセルを掛け算する場合

=PRODUCT(A1:A3,C1:C3,E1:E3)

この様に、「繋がったセル範囲」と「離れたセル」を組み合わせて掛け算することもできます。

5.【応用編】エクセルの掛け算で使う数値が入ったセルの固定

セルに入力された「数式」を別のセルにコピーや移動したりすると、数式が参照しているセル番地も相対的に移動します。

これはエクセルの機能で「相対参照」といもので、デフォルトが相対参照に設定されています。

これは非常に便利な機能で、数式をひとつ作れば他のセルにコピーした場合でも、ひとつずつ参照セル番地を訂正する必要がないので、とても短時間で表を作ることが可能になる、個人的にはエクセルの中で一番の「神」レベルの機能だと思っています。

但し、消費税率など、計算式から参照する先のセル番地を固定しておきたい場合、計算式をコピーや移動すると、固定しておきたい参照先のセル番地も移動してしまい、ひとつずつ訂正する必要があるので、困る場合があります。

そこでエクセルでは計算式に含まれる参照先のセル番地を固定できる機能「絶対参照」があります。

例えば、消費税率がB3セルに指定してある場合、数式の中にある「B3」を「$B$3」と指定すれば、数式をコピーや移動しても参照先がB3セルに絶対的に固定できるのです。

エクセルの掛け算で使う数値が入ったセルの固定

6.【応用編】掛け算の結果を丸める(四捨五入、切り上げ、切り捨て)

6-1.四捨五入

掛け算の結果を四捨五入する方法ですが、ROUND関数と組み合わせると簡単にできます。

=ROUND(A1*A2,2)

6-2.切り上げ

掛け算の結果を切り上げる方法ですが、ROUNDUP関数と組み合わせると簡単にできます。

=ROUNDUP(A1*A2,2)

6-3.切り捨て

掛け算の結果を切り捨てる方法ですが、ROUNDDOWN関数と組み合わせると簡単にできます。

=ROUNDDOWN(A1*A2,2)

四捨五入/切り上げ/切り捨てについては、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

7.【参考】ついでに覚えたいエクセルの四則演算

エクセルの他の四則演算については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

まとめ

このページでは、エクセルの「掛け算の仕方」について、以下の内容を解説しました。

  • ・掛け算の記号は半角の”*”(アスタリスク記号)を使う
  • ・掛け算の記号はキーボードから”【Shift】+【け】”で入力する
  • ・エクセルの掛け算の仕方は”=A2*B2”又は”=B2*A2”と指定する
  • ・PRODUCT関数を使えば複数の数値の掛け合わせが簡単に出来る
  • ・掛け算したいセル番地を固定するなら「$A$1」と指定する。この機能を”絶対参照”と呼ぶ
  • ・掛け算の結果を丸めるにはROUND関数、ROUNDUP関数、ROUNDDOWN関数を使うのが便利

ご理解いただけましたでしょうか?

次は、あなたが実際にエクセル上で実際に作業してみて下さい。 自分の手を動かすことが、パソコンスキル向上の近道です。

この記事は以上です。