初級

Excel「#NULL!」の意味と
表示させない(非表示)方法


(約文字)

2018-05-21

【Excel】”#NULL!”の原因と対策を解説します。

【Excel】”#NULL!”の原因と対策を解説します。

エクセルでよく発生する「#NULL!」の意味、表示される原因、表示させない(非表示)で消す方法を、初心者さんに向けてわかりやすく・詳しく解説します。

又、この記事の下部では、「#NULL!」の理解に役立つサンプルファイルがダウンロード可能です。ご自身のパソコンのエクセルでファイル開き、じっくり確認してください。

更に、エクセルで発生する”その他エラー”の解説記事へのリンクをページの最後に用意しました。どんなエラーあるか知っておくと後々役立つので、ぜひ参照しておいてください。

1.#NULL!の意味

エクセルのセルに「#NULL!」と表示されるのは、エクセルからのエラーメッセージです。エクセルのセルの中身が「空っぽで何も入ってない」という意味のエラーを返してきています。 例えば、ガラスの瓶の中に「固体」も、「液体」も、「気体」も、完全に何も入ってない”真空状態”であるということです。

2.NULLの読み方

NULLの読み方は、ヌルです(ナルと読む場合もあるようです)。これはドイツ語で”ゼロ”の意味をもつ言葉です。ちなみに日本語では”零”、英語では”Zero”、スペイン語では”Cero”に相当します。

3.#NULL!が発生する原因と対策

関数の引数に、間違ったセル番地を設定すると、#NULL!が表示されます。

  • 1.数式で間違った範囲演算子を使っている場合
  • 2.共通部分のない2つの範囲を指定している場合

引数については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

3-1.数式で間違った範囲演算子を使っている場合

3-1-1.離れたセル番地の指定を間違えている場合

以下は、B3セルとD3セルの合計をSUM関数で求めたいのですが、引数の指定方法を間違えている(B3とD3の間がスペース記号になっている)ので#NULL!エラーが発生しています。

離れたセル番地の指定を間違えているので#NULL!エラーが発生した

=SUM(B3 D3) ←引数の指定方法を間違えている

そこで、SUM関数で離れたセルを指定する場合の正しい記号「,(カンマ)」に修正します。

離れたセル番地の指定を修正したので#NULL!エラーを回避できた

=SUM(B3,D3)

これでSUM関数により合計が求められ、#NULL!エラーを回避できました。

3-1-2.セル範囲の指定を間違えている場合

セルの範囲を指定する場合は、以下の様にセル番地を:(コロン)で繋ぎます。

セル範囲の指定を間違えている場合

=SUM(B3:D3)

これでSUM関数により合計が求められ、#NULL!エラーを回避できました。

3-2.共通のセル範囲が無い場合

以下は、クラスごとの3科目及び5科目の合計をSUM関数を使って”共通セル番地”を指定して求めようとしてる場合ですが、Bクラスの3科目の合計の引数の指定方法が間違えている(共通のセルが無い)ので#NULL!エラーが発生しています。 ?

共通のセル範囲が無いので#NULL!エラーが発生した

=SUM(B7:F9 G3:H9) ←引数の指定方法を間違えている

そこで、共通のセルを指定する正しい番地に修正します。

共通のセルを指定する正しい番地に修正したので#NULL!エラーを回避できた

=SUM(B7:F9 D3:F9)

これでSUM関数により合計が求められ、#NULL!エラーを回避できました。

SUM関数については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

4.サンプルファイル

「エラーが表示されているシート」、「エラーを表示しないようにしたシート」を含むエクセルファイルです。ダウンロードしてご自身のパソコンでどう作っているかを勉強してみてください。

ダウンロード

5.エクセルで発生するその他のエラー

エクセルで発生するその他のエラーについては、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

この記事は以上です。最後までご覧頂き、ありがとうございました。