【Excel】CHIINV関数-カイ2乗(χ2)分布の右側確率の逆関数の値を求める-
約~分
(約文字)
2019-08-01
- Keyword
- Excel
- CHIINV関数
- 帰無仮説
- 対立仮説
- 自由度φ
- 有意水準
- P値
CHIINV関数とは
エクセルの「CHIINV関数(カイ・インバース:Chi Inverse)」はカイ2乗(χ2)分布の右側確率の逆関数の値を返す関数です。
簡単に言えば、「簡単に言えば実測値と期待値を比較し仮説の妥当性を検定する」ために使う関数です。
構文と引数
- 365
- 2019
- 2016
- 2013
- 2010
- 2007
=CHIINV(確率,自由度)
引数 | 要否 | 内容 |
---|---|---|
確率 | 必須 | カイ2乗(χ2)分布における確率を指定 |
自由度 | 必須 | 自由度(φ)を表す数値を指定 |
CHIINV関数の解説
- ・引数に数値以外の値を指定すると、エラー値#VALUE!が返されます。
- ・確率 < 0、または確率 > 1 である場合、エラー値#NUM!が返されます。
- ・自由度に整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられます。
- ・自由度 < 1 の場合は、エラー値#NUM!が返されます。
確率の値が指定されると、CHIDIST(x,自由度)=確率となるような値xがシークされます。 したがって、CHIINV関数の精度はCHIDIST関数の精度に依存します。 CHIINV関数では、反復計算の手法が利用されます。 100回反復計算を繰り返しても計算結果が収束しない場合、エラー値#NUM!が返されます。
出典:Microsoft - Office サポート
ポイント
カイ2乗分布の右側確率の逆関数の値を返します。 つまり、確率=CHIDIST(X,自由度)の場合は、X=CHIINV(確率,自由度)となります。 この関数は、実測値と期待値を比較して、仮説の妥当性を検定するために使います。
出典:Microsoft - Office サポート
CHIINV関数の使用例
例えば、カイ2乗分布における確率が”5%”で、自由度(φ)が”3”の時のカイ2乗値の値を計算するには、以下の様に指定します。
=CHIINV(0.05,3) =7.814727903
注意事項
重要:この関数は、より精度が高く、その使い方をより適切に表す名前を持つ、新しい1つ以上の関数で置き換えられました。 この関数は下位互換性のために引き続き利用可能ですが、Excelの将来のバージョンでは利用できなくなる可能性があるため、今後は新しい関数を使用することを検討してください。
出典:Microsoft - Office サポート
より新しい「CHISQ.INV関数」「CHISQ.INV.RT関数」の利用を推奨します。
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