【Excel】DB関数-ある期における資産の減価償却費(定率法)を求める-


(約文字)

2020-04-01

  • Keyword
  • Excel
  • DB関数
  • 資産
  • 減価償却費
  • 定率法

DB関数とは

エクセルの「DB関数」はある期における資産の減価償却費(定率法:Fixed-declining Balance Method )を返す関数です。

この様な場合に利用するのが「DB関数」です。

構文と引数

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  • 2007

=DB(取得価額,残存価額,耐用年数,期間,[月])

引数必要性内容
取得価額必須資産を購入した時点での価格を指定します。
残存価額必須耐用年数が終了した時点での資産の価格を指定します。
耐用年数必須資産を使用できる年数を指定します。
期間必須減価償却費を計算する期間を指定します。耐用年数と同じ単位を使用する必要があります。
[月][省略可]資産を購入した期(年度)の月数を指定します。省略すると12を指定したと見なされます。

DB関数の解説

  • ・定率法では、固定利率で減価償却費が計算されます。DB関数では、次の数式を使用して1期間の減価償却費が計算されます。
  • ・(取得価額-前期までの償却累計額)*償却率
  • ・ここで
  • ・償却率は、1-((残存価額/取得価額)^(1/耐用年数))で計算され、小数点第3位で四捨五入されます。
  • ・最初の期と最後の期に対する減価償却費を求める場合は、他の数式が使用されます。 最初の期に対する減価償却費は、「取得価額*償却率*月/12」で表されます。
  • ・最後の期に対する減価償却費は、「((取得価額-前期までの償却累計額)*償却率*(12-月))/12」で表されます。
出典:Microsoft - Office サポート

DB関数の使用例

データ説明
1,500,000取得価額
200,000残存価額
7耐用年数

上のデータに対する、月を6に指定した場合の1年目の減価償却費を計算する。

=DB(A2,A3,A4,1,6)

=187,500

上のデータに対する、2年目の減価償却費を計算する。

=DB(A2,A3,A4,2,6)

=328,125

上のデータに対する、3年目の減価償却費を計算する。

=DB(A2,A3,A4,3,6)

=246,094

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