【Excel】DB関数-ある期における資産の減価償却費(定率法)を求める-
約3~4分
(約1200文字)
2020-04-01
- Keyword
- Excel
- DB関数
- 資産
- 減価償却費
- 定率法
DB関数とは
エクセルの「DB関数」はある期における資産の減価償却費(定率法:Fixed-declining Balance Method )を返す関数です。
この様な場合に利用するのが「DB関数」です。
構文と引数
- 365
- 2019
- 2016
- 2013
- 2010
- 2007
=DB(取得価額,残存価額,耐用年数,期間,[月])
引数 | 必要性 | 内容 |
---|---|---|
取得価額 | 必須 | 資産を購入した時点での価格を指定します。 |
残存価額 | 必須 | 耐用年数が終了した時点での資産の価格を指定します。 |
耐用年数 | 必須 | 資産を使用できる年数を指定します。 |
期間 | 必須 | 減価償却費を計算する期間を指定します。耐用年数と同じ単位を使用する必要があります。 |
[月] | [省略可] | 資産を購入した期(年度)の月数を指定します。省略すると12を指定したと見なされます。 |
DB関数の解説
出典:Microsoft - Office サポート
- ・定率法では、固定利率で減価償却費が計算されます。DB関数では、次の数式を使用して1期間の減価償却費が計算されます。
- ・(取得価額-前期までの償却累計額)*償却率
- ・ここで
- ・償却率は、1-((残存価額/取得価額)^(1/耐用年数))で計算され、小数点第3位で四捨五入されます。
- ・最初の期と最後の期に対する減価償却費を求める場合は、他の数式が使用されます。 最初の期に対する減価償却費は、「取得価額*償却率*月/12」で表されます。
- ・最後の期に対する減価償却費は、「((取得価額-前期までの償却累計額)*償却率*(12-月))/12」で表されます。
DB関数の使用例
データ | 説明 |
---|---|
1,500,000 | 取得価額 |
200,000 | 残存価額 |
7 | 耐用年数 |
上のデータに対する、月を6に指定した場合の1年目の減価償却費を計算する。
=DB(A2,A3,A4,1,6)
=187,500
上のデータに対する、2年目の減価償却費を計算する。
=DB(A2,A3,A4,2,6)
=328,125
上のデータに対する、3年目の減価償却費を計算する。
=DB(A2,A3,A4,3,6)
=246,094
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