【Excel】SLN関数-ある期における資産の減価償却費(定額法)を求める-


(約文字)

2020-04-03

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  • Excel
  • SLN関数
  • 資産
  • 減価償却費
  • 定額法

SLN関数とは

エクセルの「SLN関数」はある期における資産の減価償却費(定額法)を返す関数です。

減価償却の方法は一般的には定額法、定率法、級数法、生産高比率法の4種類あります。それぞれを簡単に解説すると以下の様になります。

  • 1.定額法:毎年の償却額が同じになる方法
  • 2.定率法:年毎に償却額が減少する方法
  • 3.級数法:定率法が簡便に行える方法
  • 4.生産高比率法:合理的な計算の方法

この中の1.定額法(毎年同じ金額が償却される方法)で減価償却費を求める方法が「SLN関数」です。

事前に税務署への届け出をしなかった場合は定額法で計算すればよいことになっています。

構文と引数

  • 365
  • 2019
  • 2016
  • 2013
  • 2010
  • 2007

=SLN(取得価額,残存価額,耐用年数)

引数必要性内容
取得価額必須資産を購入した時点での価格を指定します。
残存価額必須耐用年数が終了した時点での資産の価格 (資産の救済価額) を指定します。
耐用年数必須資産を使用できる年数、つまり償却の対象となる資産の寿命年数を指定します。

SLN関数の使用例

データ説明
1,000,000取得価額
250,000残存価額
5耐用年数

上のデータに対する、各年度の減価償却費を求めます。

=SLN(A2, A3, A4)

=150,000

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