【Excel】SYD関数-特定の期における減価償却費(級数法)を求める-
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(約文字)
2020-05-27
- Keyword
- Excel
- SYD関数
- 減価償却費
- 級数法
SYD関数とは
エクセルの「SYD関数」は特定の期における減価償却費(級数法)を返す関数です。
減価償却の方法は一般的には定額法、定率法、級数法、生産高比率法の4種類あります。それぞれを簡単に解説すると以下の様になります。
- 1.定額法:毎年の償却額が同じになる方法
- 2.定率法:年毎に償却額が減少する方法
- 3.級数法:定率法が簡便に行える方法
- 4.生産高比率法:合理的な計算の方法
この中の3.級数法 (定率法を簡単に行える方法) で減価償却費を求める方法が「SYD関数」です。
資産を取得した年に大きく計上できるメリットがありますが、事前(3月15日まで)に税務署への届け出が必要です。
構文と引数
- 365
- 2019
- 2016
- 2013
- 2010
- 2007
=SYD(取得価額,残存価額,耐用年数,期)
引数 | 必要性 | 内容 |
---|---|---|
取得価額 | 必須 | 資産の購入時の価格を指定します。 |
残存価額 | 必須 | 耐用年数の終了時の資産の価格(救済価額)を指定します。 |
耐用年数 | 必須 | 対象となる資産の寿命年数を指定します。 |
期 | 必須 | 減価償却費を求めたい対象の期を指定します。耐用年数と同じ単位で指定します。 |
SYD関数の解説
出典:Microsoft - Office サポート
- ・SYD 関数は、次の数式で計算します
SYD関数の使用例
データ | 説明 |
---|---|
\3,000,000 | 取得価格 |
\750,000 | 残存価格 |
10 | 耐用年数 |
上のデータに対する、初年度の減価償却費を級数法で求めます。
=SYD(A2,A3,A4,1)
=\150,000
上のデータに対する、10年目の減価償却費を級数法で求めます。
=SYD(A2,A3,A4,10)
=\272,727
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