初級

【Excel】
覚えておきたいよく使う関数6選


(約文字)

2009-07-07 2019-07-03

  • Keyword
  • Excel
  • 関数
  • よく使う
  • 覚えておきたい

3.【厳選】エクセルで覚えておきたいよく使う関数【6選】

エクセルには、400を超える関数が用意されていますが、全部覚える必要は全くなく、一部だけ覚えれば十分です。

エクセル歴25年超の管理者ヒサがオススメする、覚えておきたいよく使う関数は、以下のたった6つです。

  • 【Lv.1】SUM関数:合計値を求める
  • 【Lv.2】AVERAGE関数:平均値を求める
  • 【Lv.3】ROUND関数:四捨五入する
  • 【Lv.4】MID関数:文字列を抽出する
  • 【Lv.5】IF関数:条件によって処理を分岐させる
  • 【Lv.6】VLOOKUP関数:条件に一致したデータを抽出する

【Lv.1】SUM関数:セル範囲の合計値(総和)を求める

SUM関数は、あるセル範囲の合計値を求める関数です。

エクセルで関数を習うときに一番始めに覚える初歩の関数です。

エクセルのリボンメニューにはSUM関数用の「オートSUM」ボタンが設置されているほど使う場面が多い関数です。

このオートSUMボタンの左側には「Σ(シグマ)」が表示されています。

Σは数学の世界で”数列の総和(Summation)を求める”意味を持っていて、英字の”S”はギリシャ文字の”Σ”に対応しています。

主なギリシャ文字と英字の対応

ギリシャ文字
(大文字)
ギリシャ文字
(小文字)
英字
(大文字)
英字
(小文字)
ΑαAa
ΔδDd
ΕεEe
ΦφFf
ΓγGg
ΚκKk
ΛλLl
ΜμMm
ΝνNn
ΟοOo
ΩωOo
ΠπPp
ΡρRr
ΣσSs
ΤτTt
ΒβVv
ΖζZz

SUM関数のの基本的な指定方法は以下です。

基本はSUM(数値1, [数値2], ...)ですが、
普通はSUM(左上セル番地:右下セル番地)と指定するのが一般的です。

SUM関数については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

【Lv.2】AVERAGE関数:セル範囲の平均値を求める

AVERAGE関数は、あるセル範囲の平均値を求める関数です。

エクセルでよく使う関数として、SUM関数の次に習う”基本中の基本”の関数です。

SUM関数と同じようにエクセルのリボンメニューにはAVERAGE関数用のボタンが「オートSUM」の中に設置されています。

AVERAGE関数の引数に指定した範囲の”数値だけが計算に使われ”、”空白セル/文字列/論理関数は計算の対象外になる”点に注意が必要です。

AVERAGE関数の基本的な指定方法は以下です。

基本はAVERAGE(数値1, [数値2], ...)ですが、
普通はAVERAGE(左上セル番地:右下セル番地)と指定するのが一般的です。

AVERAGE関数については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

【Lv.3】ROUND関数:値を四捨五入する

ROUND関数は「四捨五入」に利用する関数です。

これと似た関数には「ROUNDUP関数(切り上げ)」と「ROUNDDOWN関数(切り捨て)」があります。

消費税割り算(除算)の答えを丸める場合に使います。

これら3つの関数は使い方が一緒なので、ひとつ覚えれば簡単に応用可能です。

三つの関数を状況に応じて使いわけられるようになりましょう。

ROUND関数の基本的な指定方法は以下です。

ROUND(数値,桁数)

  • ・”数値”:四捨五入の対象となる数値を指定。(数値)
  • ・”桁数”:数値を四捨五入した結果の桁数を指定。(数値)

ROUND関数については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

【Lv.4】MID関数:対象の文字列の任意の位置から指定した長さの文字列を抽出する

MID関数は、対象の文字列の、任意の位置から、指定した長さ分の文字列を抽出(取り出す)する関数です。

例えば、〒123-4567を「〒」「123」「4567」と別のセルに分けたい場合に使えます。

半角文字でも、全角文字でも、一文字を「1(イチ)」として数えてくれます。

MID関数の基本的な指定方法は以下です。

MID(文字列,開始位置,文字数)

  • ・”文字列”:検索の対象となる文字を含む文字列を指定する。(文字列)
  • ・”開始位置”:抜き出したい文字列の先頭文字の位置を指定する。(数値)
  • ・”文字数”:文字列から抜き出す文字のかすを指定する。(数値)

MID関数については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

【Lv.5】IF関数:条件によって処理を分岐させる

IF関数は、何らかのひとつの条件によって計算や表示など処理を分岐して切り替えたい場合に利用する関数です。

ちょっと頭を使いますが、利用頻度がとても高いので、絶対覚えたい必須の関数です。

条件により「真(TRUE)の場合」と「偽(FALSE)の場合」を判定され、それぞれで別の処理に分岐させることが出来ます。

基本的には”2分岐”ですが、関数のネスト(入れ子)を指定することで”3分岐以上”も可能です。

IF関数の基本的な指定方法は以下です。

IF(論理式,真の場合,偽の場合)

  • ・”論理式”:結果がTRUEまたはFALSEになる値や数式を指定する。比較演算子を使うことが多い。(論理)
  • ・”真の場合”:論理式の結果がTRUEの場合に返される値を指定する。最大64つまでネスト可能。(すべて)
  • ・”偽の場合”:論理式の結果がTRUEの場合に返される値を指定する。最大64つまでネスト可能。(すべて)

IF関数については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

【Lv.6】VLOOKUP関数:条件に一致したデータを抽出する

VLOOKUP関数は、条件に一致したデータを抽出する関数です。

他の関数ほどではありませんが、比較的利用頻度が高い関数です。

エクセルをデータベース的に利用する場合に用いると、入力作業が捗る便利な関数です。

例えば、住所録などを作るときに、早く、正確に、楽に、入力ができます。

VLOOKUP関数の基本的な指定方法は以下です。

VLOOKUP(検索値,範囲,列番号,検索方法)

  • ・”検索値”:範囲の先頭列で検索する値を指定。(値、セル参照、文字列)
  • ・”範囲”:目的のデータが含まれる文字列、数値、論理値のテーブルを指定。(セル範囲、セル範囲名
  • ・”列番号”:範囲の列番号を指定。指定された列で一致する値を返す。範囲の先頭列には1を指定。
  • ・”検索方法”:検索値に完全一致の場合は”FALSE”、近似値を含める場合は”TRUE”を指定(FALSEを指定するのが一般)

VLOOKUP関数については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。